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370,000yen kitten!

  • May 12, 2009
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Cuteness is so pricey :(

Posted by ShoZu

Post a comment Tags: shozu,

QotD: Gettin' Better Every Day

  • Dec 18, 2008
  • Post a comment

What do you think would make your life better?
Submitted by Simon.

Nothing but music!!!!!

Post a comment Tags: qotd, life better

『iPodは何を変えたのか?』を読む会、参加者募集中。

  • Dec 12, 2008
  • Post a comment

前回のポストでお伝えした「UX Book Club Tokyo」実現プランですが、Wikiページにひとまず情報をまとめました。
この UXBC Tokyoは、誰もが参加できるだけでなく、誰もが主催者にもなれる、柔軟かつアジャイルな知識交換の場となってほしいと考えています。

そして、早速ですが浅野が主催者となる最初の読書会を、できれば来年1月中に実施したいと思います。

課題本についてはあれこれ迷いましたが、スティーブン・レヴィ著『iPodは何を変えたのか?』を選びました。
原書である『The Perfect Thing: How the iPod Shuffles Commerce, Culture, and Coolness』が出版されたのは2006年ですが、ジャーナリストでありジョブズとも親しい著者ならではの視点による、今読んでも非常に面白い本です。

参加者は先着5名とさせていただいており、現時点で残り2名の空きがあります。参加ご希望の方がいらっしゃいましたら、Wikiにお名前をご記入いただいて参加表明を行ってください。
少人数で集まるメリットを活かして、密度の濃い有意義なディスカッションができることを大いに期待しています。

なお、浅野以外にはコンセントの長谷川さんが Luke Wroblewski著『Modern Web Form Design』を課題本にしたUXBCを企画されていますので、そちらもぜひご覧ください。

Post a comment Tags: 197478:コミュニケーション, 197475:インタラクションデザイン(ixd), 168204:ユーザーエクスペリエンス(ux), 111346:書籍

「UX Book Club Tokyo」、実現に向けて。

  • Nov 29, 2008
  • Post a comment

ここしばらく、IAIのMLで「UX (User Experience) Book Club」という読書会のプランについての議論が非常に盛り上がっています。
これは、ユーザーエクスペリエンス方面に興味があるメンバーが集まって、毎回一冊の本をテーマにディスカッションをする、というオーソドックスな読書会イベントですが、さらに詳しく以下のような方針が提案されています:

  • 言うまでもなく、参加メンバーは課題本を必ず読んでくること。
  • その本について、感銘を受けた点を2つ、気に入らなかったり理解に苦しむ点を1つ、全員がピックアップしてくること。
  • 課題本は、UXの最先端の実用書でもよいし、もっと昔のユーザビリティ関連などの古典でもよい。
  • 読み通すのがあまりに大変な本は避ける。
  • 毎回、次のテーマにする本をその場で発表する。

早速、まとめWikiも立ち上がったので、とりあえず自分で「UX Book Club Tokyo」のページを作成しました。
※本当に作り立てなので、英語で必要最低限の情報を入れただけですが、追って調整する予定です。

このような読書会を東京で実現させたい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひこのWikiページで参加表明してください。5名を超えるくらいメンバーが集まりそうなら、実現に向けて動こうかと考えています。
もちろん、具体的な方針についてのアイデアやご意見も大歓迎です。Wikiページへのカキコミ、このブログ記事へのコメント、浅野宛のメールなどでお気軽にお知らせください。

以前から個人的にこのような集まりができないかと考えていたので、来年はこれを実現することを目標の一つにしたいと思います :)

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BBCのシリーズ番組『How Buildings Learn』を見ました

  • Sep 13, 2008
  • Post a comment

スチュアート・ブランドの著書『How Buildings Learn』は、建築分野の専門書であるにも関わらず、海外のIAの間で必読書に近い評価を受けている、非常に示唆に富んだ書籍です。その重要なコンセプトである“Pace Layering”については、私が翻訳させていただいたピーター・モービル著『アンビエント・ファインダビリティ』にも取り上げられていました。
日本のIAの間でもこの本への関心は高く、おととしの夏には情報アーキテクチャアソシエーションジャパン(IAAJ)主催の読書会も実施されています(レポートはこちら)。 邦訳が出版されていないこともあって少人数での開催となりましたが、非常に面白いディスカッションとなりました。

実は先日、さらに時代を遡ってもう10年以上昔の1997年に、BBCでこの『How Buildings Learn』が全6話のシリーズ番組として放映されていたのを知りました。 現在、それらがGoogle Videoで視聴できます。1話30分で、以下の構成となっています。

  • Part 1 -- Flow
  • Part 2 -- The Low Road
  • Part 3 -- Built for Change
  • Part 4 -- Unreal Estate
  • Part 5 -- The Romance of Maintenance
  • Part 6 -- Shearing Layers

全6話とも、Google VideoからiPod/PSP用の動画ファイルとしてダウンロードすることもできます。

スチュアート自身が出演と共同脚本を担当しており、音楽はなんとブライアン・イーノが手がけています。Google Videoの紹介テキストによれば、 この番組の内容はすべて、BBCのクレジットを入れさえすれば自由に二次利用してOK、私に許可を求める必要はないよ、とのこと。未だにヒッピー精神旺盛なところがうかがわれますね。
ちなみにこの番組は、予算が厳しかったために、当時はまだほとんど例がなかった完全にデジタルな手法での制作となったとのこと。 デジタルビデオカメラはごく小さいため、撮影中の彼らはただの観光客だと思われていたようで、めったに撮影許可を求めずに済んでしまったそうです。

とはいえ、そこはBBCの尽力もあってか、かなり見応えのある内容でした。
本を読んだ時にも感じたのですが、彼が論じる「建築」についての認識やアイデアの一つ一つが、 「ウェブサイト」に対するアナロジーとして解釈できてしまうのが何ともいえず面白いのです。
もちろん、世界各地のユニークな都市や建築の映像や、実際にそこで生きる人々の声は、 原著の内容をより豊かにしてくれる貴重な記録となっています。

そして、もう一つびっくりしたのが、あの『パタン・ランゲージ』のクリストファー・アレグザンダーも登場していること。彼の肉声を聴けたのは、ミーハーな感想ながらちょっとした感激でした。

最後の6話でスチュアートが語った、印象的なフレーズを以下にメモしておきます。

What I'm really interested in, is not architecture; it's buildings.
The problem with architecture is that it's allergic to time, because architects keep being asked to create lasting monuments. But buildings have no such presumption.
Buildings lives in time, the same way we do.
In time, we learn.
In time, buildings learn.

建物も人間と同じように、時の流れとともに移ろっていく。その絶え間ない変化を止めることはできない。 いかに起こりうる変化を予測し、起こりつつある変化を認識し、すでに起こった変化に対処していくのか。
それを考えるのが建築家に課せられた役割だと言ってもよいでしょう。
そして、建物を「ウェブサイト」に、建築家を「ウェブデザイナー」に置き換えても、何ら違和感はありません。

スチュアートは番組の中で、
「一番重要な建築家/アーキテクトとは、“時間”なのだ」
と語っています。
インフォメーションアーキテクトを名乗る身としては、この“時間”というアーキテクトの存在をきちんと認め、いかにうまく手を携えていけるかを考えることが、ウェブを設計するにあたって不可欠なポイントだと考えています。

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Googleストリートビューをめぐる雑感

  • Aug 23, 2008
  • Post a comment

昨夜、Googleストリートビューをめぐる渡辺聡さん主催のディスカッションミーティングに参加させていただいた。
開催の経緯は渡辺さんのブログ記事に。

議論は予定の2時間を超え、残念ながら途中退席させていただくことになったが、今までモヤモヤしていたものが少し形になった気がするので、ここに雑感をメモしておきたい。

まずは、もうすっかり有名になったGoogleのミッションをあらためて確認しよう。

Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。

かつてGoogleが、 まだオンライン情報の検索エンジンにすぎなかった時代には、このミッションは至極理に適っていた。オンラインに存在する公開情報はかならず誰かが管理・所有している情報であり、公開した以上はその情報に対するアクセシビリティが向上することが、情報の提供者にとっても利用者にとっても歓迎すべきことだっ た。

ところが、みなさんご存知の通り、Googleが整理しアクセシブルにしようとする“情報”の範囲は、その後とめどもなく広がっていく。それが今や、オンライン情報にとどまらない現実世界の“生データ”にまで及んできたことで、このミッションの妥当性に疑念が生じているのではないだろうか。

Googleマップに航空写真が表示されるようになった時にも、有名人の自宅や、某国の秘密軍事基地が写っているなどといった騒ぎが少なからず起こったのは周知の事実だが、Google自身はそのような騒動を経て、自分たちのやりたいことにどの程度のリスクが伴うか現実的に計算しやすくなったのかもしれない。そう考えると、航空写真よりはるかに大きなリスクを伴うはずのストリートビューの公開に踏み切ったのも理解できる。

Googleは、まるで最高レベルの軍事トレーニングを積んだ兵士のように、変わることなきミッションを淡々とこなしているだけなのだ。

したがってストリートビューについても、
「そもそも誰も見もしない辺鄙な場所まで根こそぎ撮影しても意味ないんじゃね?」
という疑問はナンセンスとなる。 Googleにしてみれば、どのデータが利用されようとされまいと関係ない。
ひたすら“すべて”を集めることが、彼らの使命なのだから。

また、ストリートビューを「気持ち悪い」と感じる人は少なくないようだが、その気持ち悪さの源は、Googleのサービスというものが「目的を欠いたメソッドの提供」という性質を強く持っていることにありそうだ。
たとえばこのようなストリートビューの画像データは、そもそも“何のために”使うのか? 
不動産物件の詳細を知ったり、待ち合わせスポットの様子を見たりという利用目的は容易に思いつくし、実際そのようなサービスを提供している事業者はすでに存在する。また、望ましくない事態ではあるが、犯罪行為を助長する目的で使われるということも考えられなくはない。いずれにせよ、物事を行う手段があれば、それには目的が伴うものだ。
しかしストリートビューの件に限らず、Google自身は常に、データの利用目的や用途については何のレコメンデーションもしない。APIを用意して、データを使いたければ使っ てください、という姿勢を見せるだけである。
しかし、人間は物事に因果関係を見出せないと不安になる生き物だ。しかも、目的もなく手段だけがポンと目の前 に出された上、それが自分の権利を損なう恐れがあったり、容易に悪用されかねないものであれば、必要以上に不安や反発を感じるのも無理はないだろう。

そしてこのようなGoogle流の「あらゆる情報の一元化」と「APIによるアクセシビリティの提供」をセットにしたモデルも、元々のオンライン情報を対象とした検索サービスでは問題なかったはずが、ストリートビュー画像のような現実世界の“生データ”が対象となった時には手放しで受け入れがたい面が出てくる。
Googleは何の権利があって、誰の許可を得て、これらの —— 本来誰のものでもないはずの —— データを収集し保有しているのか? そう感じる人は少なくないだろう。(私の家は私のものだが、”私の家が写っている風景”は私のものではないのだ。)
昨夜のディスカッションでも、いくつか関連する意見があがった。いずれも今後さらに考えるべき論点かと思う。

  • 公共性が伴うデータなので、行政が関与して管理/提供すべきでは?
  • Googleに哲学はありやなしや。一種のノーブレス・オブリージェを自認させるべきか。
  • ストリートビューの登場で、自己情報管理権が損なわれる危険があるのでは?

というわけでこのディスカッションでは、中心となった法的な課題の数々に加え、概念的/倫理的な方面でもまだまだ議論してみたいトピックがあることに気づいたという収穫があった。
主催者の渡辺さん始め参加者のみなさんには、貴重な議論の場に加えていただいたことに感謝申し上げたい。

最後にちょっと余談だが、GoogleマップやGmailがいまだに「ベータ版」であることにも、ちょっと気をつけておいた方が良いかもしれない。私自身、これらのサービスに限りなく依存してしまっているが、われわれユーザーはいまだ「ベータテスター」でもあるのだ。すなわち、そのリスクを承知の上で利用しているという自覚を持たねばならないということである。

Gmailのヘルプには、「Gmailがベータ版から正式版になったらどうなりますか?」という質問があるが、その答えはきわめて能天気なものだ。マイクロソフトがこんな回答をしたら許されないかもしれない。そして、Googleがマイクロソフトと決定的に違う点もまさにここに見て取れる。マイクロソフトの製品やサービスの利用者は「カスタマー」として待遇されるが、Googleにとってのカスタマーとは、広告主と、アプライアンスのような有償プロダクトの利用者だけなのではないだろうか? 無料サービスの利用者は、永遠のベータ版の利用を受け入れ、先ほどのある意味ふざけたFAQさえ大目に見なければいけないとすれば、カスタマーより格下の「ユーザー」にすぎないのかもしれない。

そして、プロダクトとセットでユーザーにライフスタイルまでも提案するソニーやアップルのように、サービスの望ましい使い方やモデルを提示することなど、Googleは微塵も考えない。
Googleのサービスはすべて顔のない“のっぺらぼう”のようなものだ。
彼らが提供するサービスやデータを使って何をするのか、どんな目的を達成するのか、自分の生活にどう活かすのか、それを考えるのはユーザーである私たちの自己責任なのである。
良い悪いの問題ではなく、それが「目的を欠いたメソッドの提供」を旨とするGoogleという特異な企業についての事実ではないだろうか。

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訳書『マイクロフォーマット ~Webページをより便利にする最新マークアッ

  • Jun 14, 2008
  • Post a comment

昨年来、翻訳に携わっていた書籍が来月下旬に発売されることになりました。

マイクロフォーマット表紙イメージ マイクロフォーマット
~Webページをより便利にする最新マークアップテクニック~

著者: John Allsopp
翻訳: 浅野紀予
監訳: 木達一仁(株式会社ミツエーリンクス)
予価: 3,780円(税込)
装丁: A5判 464ページ
ISBN: 978-4-8399-2544-4

なお、Amazonでも予約受付が開始されています。

マイクロフォーマットについては、このブログでも何度か触れたことがありますが、
「それって結局何なの? どうやって使うの?どう役に立つの?」
という素朴な疑問をお持ちの方もまだまだ多いことと思います。
このJohnの本や、それより先に出版されたBrian Sudaのハンドブックに出会う前の自分がまさにその状態でした。
こうして一冊の書籍という形で情報がパッケージされたことで、マイクロフォーマットの世界に対する見晴らしがかなり良くなることは間違いないと思います。

もちろん、本書が執筆されてからもマイクロフォーマットの周辺事情は常に変化し続けています。各種ブラウザでの対応や、さまざまなサイトでの活用事例などについては、オンラインで最新の動向をフォローしていただくことをおすすめします。参考となる記事の例をいくつか。

  • Firefox 3とmicroformats
    Web標準Blogで公開されている、ミツエーリンクス 矢倉氏による記事。近日リリース予定のFirefox 3でのマイクロフォーマット対応や、Internet Explorer 8での“アクティビティ”機能などについて。
  • microformatsに対応するYahoo! SearchMonkeyが公開
    こちらも矢倉氏による記事。自社サービスのプラットフォームのオープン化に向けた取り組みを推進し続けるYahoo! USが、その一環として公開した開発者向けツール「SearchMonkey」でのマイクロフォーマット対応について。
  • Microformats x SwapSkills 個人的まとめ
    3月開催のSwapSkillsイベントに参加されたForest.Kさんによる、この上なくわかりやすいマイクロフォーマットの紹介。これを拝見して、「やる夫で学ぶマイクロフォーマット」も作れそうだな~などと思ってしまいましたw。それくらい楽しくまとめられていて、マイクロフォーマット初心者の方には特におすすめです。

マイクロフォーマットを使ってみることで、私たち一人ひとりが、ウェブの世界を“できることから少しずつ”変えていくことができます。本書を通じて、少しでも多くの方がマイクロフォーマットの世界に関わってくださるようになれば、翻訳者としてこれ以上の幸せはありません。

そしてマイクロフォーマットはもちろんのこと、GRDDLなどの登場でますます面白くなりつつあるセマンティック・ウェブへの歩みに、私自身も常にキャッチアップしていきたいと思います。

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雑感・「離散無限」とウェブ3.0

  • Apr 12, 2008
  • Post a comment

友人のT氏のブログ記事で、チョムスキーの言語論に絡んで「離散無限」という概念が語られています。この記事自体非常に面白いのですが、引用のくだりで以下の一文に引っかかりました。

その上、有限でもなく、連続(的無限)でもなく、離散無限であるというこの特性は、…

ここで離散無限という言葉が、訳語としてややおさまりが悪い気がしたのです。

連続的無限というのが、たとえば一本の道が見渡す限りずっと続いているというようなものだとすれば、数や単語がインクリメンタルに増えていく離散無限は、「非連続的無限」とでも言い換えた方がわかりやすいでしょう。
離散という言葉は、何かが一箇所から放射状に散らばっていくような、ここでは意味的に妥当でないイメージを伴うように思います。

そこで、もともと英語では何という用語なのかウェブで調べてみたところ、果たして
discrete infinity
となっていました。discrete という単語は、数学用語としては確かに「離散」と訳されますが、通常は「別個の、不連続の」という意味で用いられます。

というわけで、個人的にはすっきりしたのですが、自分も翻訳という仕事に携わっている以上、訳語に関する責任の重さを改めて痛感しました。

ところでこの記事を読んだ後、離散無限というものが、現代社会で生活している自分のような人間にとっては“非連続的”とは感じられないのではないか、という印象が頭をよぎりました。
前のたとえで言うと、道が限りなく続いていくのを「アナログ的連続性」とすれば、数や言葉が無限に増えていくのは「デジタル的連続性」として感受されている気がするのです。
前者を「自然的連続性」、後者を「人工的連続性」とも言い得るかもしれない。
要するに、人間がこの世にもともとあったのとは違う、もう一つの“連続性”を作り出したのではないかと。
誰の目にも明らかな可視的な連続性だけではなく、概念としての、不可視の連続性というものが認められるようになってはいないでしょうか。

もう一つ、昔は何を一番の根拠としてものごとの“つながり”を認識していたかというと、それは「普遍的なコンテクスト」だったと言えるでしょう。つまり、つながりは誰にでも理解可能なものでなければならなかった。
しかし、社会や家族、個人という概念自体が大きく変化しつつあるこの時代には、連続性の概念においても「利己的なコンテクスト」が多大な影響を及ぼしています。自分がつながっていると思えば続くし、そう思っていなければそこで終わり。
言わばみんながみんな俺ルールで物事を続けたりやめたりしているような状態ですが、それすらもう織り込み済みの世の中になりつつあります。

ウェブに関して、そろそろ“ウェブ3.0”という言葉を聞くことも珍しくなくなり、マーケティングの面でもテクノロジーの面でもカスタマイゼーションやパーソナライゼーションが一段と重視され、情報の管理の面でもユーザ側の主導権がますます認められつつありますが、それはまさに世の流れを反映している動きだと感じます。
でも、それによってウェブやインターネットが、これからもっと多くの人々にとって本当に役立つものになるのでしょうか?
そこで前提とされているユーザ像は、実はあまりにもステレオタイプで、真の多様性を欠いているのではないでしょうか。

ウェブ2.0という用語が独り歩きしたことに違和感を感じたように、ウェブ3.0についても、あくまで一歩引いたスタンスを保つ必要性を感じる今日このごろです。

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Rosenfeld Mediaから初めての本が届きました

  • Feb 26, 2008
  • Post a comment

もうかれこれ2年前になるのですが、シロクマ本ことWeb情報アーキテクチャ入門の著者としておなじみのLouis Rosenfeldが立ち上げた出版メディア「Rosenfeld Media」から、ようやく初めての一冊が出版されました。当時、その件に関して私はこんなポストをしていました。こうしてLouの夢が形になるまで2年もかかるとは思いませんでしたが、まず何はともあれ「Cheers!」の一言を。

080226125020 さて、海の向こうから届いたのは、Adaptive Pathの共同創設者の一人でもある Indy Youngの『Mental Models -  Aligning Design Strategy with Human Behavior』という一冊。
最近海外のデザイナーがよく口にする“empathy(共感)”というキーワードにも絡んで、ユーザを真に理解するための「メンタルモデル」の設計手法が実践的に紐解かれている様子。

Amazonでも購入できますが、RMのサイトで直接購入すれば、以下の3バージョンから選ぶことができます。

  • $36:ペーパーバックとデジタル版(PDF)のセット
  • $19:デジタル版(PDF)のみ
  • $99:デジタル版(PDF)のみ、10ユーザライセンス

なお、このデジタル版がiPhoneなどのモバイルデバイスでかなり読みやすいと好評のようです。

そしてこの書籍情報のページには、以下のような関連コンテンツまで用意されているのがうれしいところ。

  • 実作業に役立つExcelやWordのテンプレート
  • ExcelやWordのテンプレートをVisioやOmnigraffleのダイアグラムに変換するスクリプト
  • 書籍内のすべての図表(読者が自分のプレゼン資料などで利用してOK!)
  • 本書未掲載の付録A「How Much Time and Money?」(メンタルモデル設計のコストについて)
  • 本書未掲載の付録B「The Evolution of the Mental Model Technique」(メンタルモデルの設計メソッドの成り立ちについて)
  • 他にもいろいろ

デジタルデータとして提供できるものは惜しみなく出すぞ、という姿勢が感じられます。

もちろん、RMの一番の特色は、一冊の本ができるまでのプロセスをブログで公開したり、時にはワークショップを行ったりして、常にコミュニティからのフィードバックを取り入れながら ―― つまり、著者と潜在的読者とのコラボレーションを伴いながら、その内容を形にしていくところにあります。
この仕組みは、書籍というプロダクトのデザイン手法としては非常に斬新ですが、今の時代に書籍に求められているニーズには非常によくマッチしているのではないでしょうか。

これからもRMの動向に注目したいと思います。
まあ、あまり矢継ぎ早に出版されちゃうと、とても読みきれないわけですが…w

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Retrospect 2007 (3) - 「知る」という終わりなきスパイラル

  • Dec 26, 2007
  • Post a comment

人間の頭脳が
人間にわかるほど単純だったら
何もわかるはずがない
― Jostein Gaarder

Peter Morvilleも『アンビエント・ファインダビリティ』で指摘していた情報格差の問題は、この一年でますます深刻さを増しているように思います。

インターネットを通じて絶え間なく新たなサービスが提供されるのに伴い、それらを使いこなせるような環境とスキルとリテラシーを持っている人々だけがますます“情報長者”になり、生活を豊かにすることができつつある一方で、社会全体を見渡せばITの恩恵を十分に享受できていない人は非常に多い。

一つの要因として現在は、生まれたときからデジタル技術に囲まれて育った「デジタルネイティブ(Digital Native)」と、パソコンやネットのない世の中に生まれて後からそれらを使い始めた「デジタル移民(Digital Immigrant)」(私はこちらですが)が共存している過渡期だという事実もあります。いずれ、世の中みんながデジタルネイティブだけになる頃には、そのような格差は過去の笑い話となるのかもしれません。

しかし、われわれのITに対するスタンスや態度は、このような外部環境の違いや世代という要因ですべて決まるわけではなく、各人の資質によるところも非常に大きいはずです。
結局、何かを「知りたい」という欲求や「知ろう」という意志がなければ、どんなサービスやツールやコンテンツが目の前にあろうが、何もないのと同じなのですから。

ITを活用することが仕事でもあり、日々の生活の一部どころか大部分になっている自分のような人間としては、どうすれば必要な情報を必要な人々に届けられるのかだけではなく、どうすればその情報を活かせる資質をその人々の中に育むことができるのかを考えるべきではないか、そう思うのです。
IAとしての仕事を通じて、「知る」ということの価値をいかに正しく伝えられるのか?
これは自分にとっておそらく永遠の課題の一つになるでしょう。

「知る」ことに関してもう一つ。
ダニング-クルーガー効果(Dunning-Kruger effect)という、社会心理学の分野で知られる現象があります。
これは、コーネル大学の2人の研究者の実験による理論として1999年に発表されたもので、「知識の少ない人間が、もっと知識の多い人々より自分の方が物事をよく知っていると思い込む」現象のことです。
実験に当たって彼らが立てた仮説は以下の4つで、結果的にそれらがほぼ証明されたのです。

  1. 無能な人々は、自分のスキルのレベルを過大評価する傾向がある。
  2. 無能な人々は、他者が持っているスキルを正しく認識できない。
  3. 無能な人々は、自分の無能さがどれほどのものかを認識できない。
  4. こうした人々も、本質的にスキルが向上するような訓練を施されれば、それまでのスキル不足に気づき、それを認めることができる。

なかなか耳が痛い指摘ですが、確かにこれらは経験的にうなずける事実でもあります。
たとえば、ある議論が有意義なプロセスや結果につながらず、ただの不毛な言い争いになってしまうのは、もちろん脊髄反射的に感情レベルで発言し合ってしまうことも原因ですが、往々にしてこのダニング-クルーガー効果の影響もあるように感じます。
やたらと自信満々で、ひたすら他者を言い負かそうとする人ほど、傍から見ると無知に見えることがないでしょうか?

誰にでも自分が知らないことはあります。
何かを知らないこと自体が悪いのではなく、“知らないことを知らない”ということから、弊害が生まれる。

不可知論とまではいかないつもりですが、私は「知る」というプロセスは終わりなきスパイラル構造であるのだと思います。
自分が知らないことをあれこれ調べてほぼ理解できたと感じる時、同時にさらなる疑問がわいたり、それまで無関心だったこととのつながりに気づいたり…ということは、誰もが経験していることでしょう。
「知る」というプロセスを一周終えると、そこにはゴールテープではなく、常にもう一周新たなプロセスへの入り口が待っているのです。
果たして全部で何周走るのか、それは自分の意志にかかっているわけですが。

そして、自分がいかに無知であるかを思い知らされるのは、決してただのネガティブな経験ではありません。

確かに多少落ち込みもしますが、
「ああ、世界はまだまだ広いし、これからもっともっと新しい発見ができるんだなあ」
と、まるで幼いこどものように未知への期待を感じたりもするのですから。

「知る」ことの価値を伝えるためにも、まず自分がその歩みを止めないことが一番大切だと肝に銘じて、新たな年を迎えたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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